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かつての保守VS革新の違い。現在の「保守VSリベラル」とは?右派・左派、左翼・右翼って何?

かつての保守VS革新の違い。現在の「保守VSリベラル」とは? 右派・左派、左翼・右翼って何? 
 現在、日本の政治も保守VS革新という対立から保守VSリベラルという二項対立に変わって久しいです。しかし、直近ではこれもなくなり始めています。というのは、社会保障の面ではリベラルだけど、憲法においては保守というように、リベラルだけど、保守、逆に、保守だけどリベラルという立場が政党レベルで成立してきているからです。
 しかしだからこそ色々からまってわかりにくい
 そこで今回は、まず、かつての保守VS革新と現在の保守VSリベラルを誰でもしっかりと分けてかんたんに理解できるようにしました。順を追って理解できます。まずは、かつての保守と革新とは何かを明確にし、次に、現在の保守、リベラルとは何かを理解するという順でいきましょう。

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かつての「保守VS革新」とは?(右派・左派)

 かつての保守と革新は簡単に言ってしまえば、以下になります。
保守とは?
  国を守ることを第一にする勢力。右翼、右派、資本主義
革新とは?
  国を0から作り直すことを第一とする勢力。左翼、左派、共産主義 
 かつての保守は、お国を第一に考え、伝統を守ること、国の存続を守ることを第一に考えていました。保守は戦争を経て、暴力による護国ではなく経済によって国を発展繁栄させるように変化していきます。その支えてなるとなる思想が資本主義です。
 一方、革新は、国という体制を否定します。現状維持ではなく、何でもかんでも0から作り直す改革が第一だと考えてきました。その典型が共産主義です。資本主義とは異なり、個人の財産も国の財産も否定します。しかし、現在は、ソ連の崩壊により、共産主義では社会が成立しないという判断が強くなり、勢力は弱まってしまい、大方の政治的立場は資本主義を立脚点に成立しています。
 共産主義の話では、もちろん、マルクスは資本主義の行く末がどうなるかという展望を述べたのであって、共産主義への理解としては誤りだという指摘もあります。が、革新派の人たちの理解は失敗にしたにせよ、先ほど述べた共産主義の考えで行動した現実は認めざるをえません。
 ちなみに、右翼左翼を大辞林を見てみると、以下のように説明されています。
右翼:保守的・国粋主義的な思想傾向。また、その立場に立つ人や団体。
左翼:急進的・革命的な政治勢力や人物。ことに、社会主義的または共産主義的傾向の人や団体。
 これは、右派左派も同じ意味です。右派左派はフランス革命の時に、国民公会で議長席から見て右側に保守派ジロンドが座り、左側に革新派ジャコバンが座ったことに由来しています。
 とかく、保守は、伝統や文化を守ることを第一に考える。それが暴力から経済に変わり、資本主義の立場をとるようになった。一方、革新は、0から全てを作り直そう。国こそ古い体質だという考えから共産主義の立場を標榜するようになった。という理解がかつての保守と革新の意味内容です。
 次に、現在の保守VSリベラルの二項対立をみていきましょう。保守だから守り、革新から移行してリベラルというとそれは間違いです。しっかりと理解できるようにわかりやすく次に解説していきます。

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現在の「保守VSリベラル」とは?違いが理解できる

 現在は、革新勢力は衰退し、革新に変わってリベラルという勢力が現れました。したがって、現在は保守とリベラルが対立軸を構成しています。保守対リベラルのポイントは、保守がかつての国を守ることを第一にするといった守りではないところです。もちろん、右翼勢力して存続していますが、現在、保守という言葉はそれを指しません。今、保守と言えば小さな政府を目指している勢力を指します。
 一方、リベラルは大きな政府を目指す勢力を指します。現在の保守もリベラルもどちらも自由を第一に考え、個人の財産権も肯定し、資本主義の立場は一致しています。保守とリベラルという二項対立における両者の違いは、福祉に対する考え方です。リベラルは、社会保障のために税金を徴収し、政府主体で人々の生活水準の保障や格差是正に積極的に行うべきとする立場です。その分、政府の介入が増え、国民負担も大きくしても福祉を厚くしようとする立場です。
 保守は、民間に任せて、政府は人々の生活や企業の行動にあまり関与しないようにするという立場です。税金や社会保険料といった国民負担を小さくして社会保障などは人々の自己責任という考えです。このように、現在の保守とリベラルという対立は、大きな政府を目指すのか小さな政府を目指すのかが最大の違いです。
 ただ、分かりにくい点が1点あります。それは憲法です。憲法の立場が保守という言葉のイメージとは反対になってしまうので頭が混乱してしまいます。現在の保守は改憲派です。保守という名前ですが、守るのではなく、憲法を変えようとする立場です。
 一方、政治の場のリベラル派は、護憲です。もちろん、リベラルは変えることを目指した革新と同義語ではないことはここまで読んでいただいた方には分かっていただいていると思いますが、憲法争点において言葉通りに立場を決めてしまうと逆に間違えてしまいます。
ごちゃごちゃしてきたので分かりやすく超かんたんに以下にまとめます。

超かんたんにそれぞれ違いを1行でまとめ 

1 現在の保守:小さな政府を目指し、社会保障は税ではなく個人負担。憲法改憲派
2 リベラル大きな政府を目指して福祉を手厚くする。憲法護憲派
3 革新:古い枠組みを壊し、0から作り直す勢力。のちに共産主義
4(かつての)保守:国を守ること、発展させることを第一。のちに資本主義が主流。一部、国粋主義として残存する。
 

誤解されがちな「革新とリベラル」は同じではない。違いが分かれば政治が分かる。

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 リベラルとは、議会制民主主義の元、自由・権利を重視した考え方です。個人の所有を認め、財産権を保持します。一方、革新派は、共産主義を目指し、財産権を否定している立場のグループです。もちろん、現在の革新派は、ソ連の崩壊を反省し、自由や権力分立などの立憲主義を尊重するようになってはきています。また、暴力による革命から、議会制民主主義を通じての革命を目指すようになってきています。これを社会民主主義と言いますが、まだ一部、暴力による革命を謳う勢力も存在します。
 いずれにせよ、革新派は、その根幹である共産主義の立場は現在も続き、一定の支持を得ていますが、革新派とリベラルは全く異なる立場の人たちです。
 リベラルは自由を尊重し、個人の自由および財産権を認めています。一方、革新派は共産主義の立場に立ち、財産権を否定します。どちらがいいかではなく、そういった考えがあり、その思想を持った集団が存在し、彼らなりの主義主張があるということです。まさに、言論の自由です。しかし、暴力による革命は私は否定的です。思想を盾に人を殺めていい理由はどう理屈をこねても反対です。
リベラルとは?自由・権利を第一にする。個人の財産権を認める。
革新(左派・左翼)とは?共産主義財産権の否定。