そねたくのThink Hack

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ショーシャンクな哲学「希望」の裏おもて

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ショーシャンクな哲学
 「希望」の裏おもて

 久々に名作『ショーシャンクの空に』を観て、哲学を感じた。

10代の頃はアンディはただの銀行員と思って観ていた。実は、

若くして副頭取にもなっていたなんて全く意識していなかった。

なるほどそうか。時間が経ち、好きな映画をまた観る楽しみとは

こういうことか。するとさらに気づいた。アンディは

ただ脱獄をしたのではない。仲間と楽しみ、刑務所を改善し、

自分の信念に従って勇気ある行動を取り続け

アンディは、頭だけの男ではない。

自分の信念に従った動派だった。

脱獄の為だけに周囲からの信用を積んでいたという風には思えない。

安らぎを求め、今日1日を大切にし仲間と楽しむ気持ちがあった。

手段と割り切っているわけではない。

哲学を感じた。希望があった。喜びがあった。

そう感じさせてしまう行動がそこにはあった。


メインテーマ「希望」必死に生きるか、必死に死ぬか

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"選択肢は二つだ。必死に生きるか、必死に死ぬか"


 モーガン・フリーマン演じるショーシャンク刑務所の

調達屋レッドは劇中でこう述べた。映画を通して一貫して

描かれたテーマ「希望」をどう受け止めるかを核心をついたセリフだ。

ただご周知の通りだが、レッドはニヒルで嫌な奴でもなければ

現実を卑屈に眺めたり投げやりな態度をとるような男ではない。

レッドは、今その時を楽しみ、仲間を大切に思う友情に厚い

心優しいリーダーだ。そんなレッドは、希望に対してだけは

怒りを表すほど否定している。


アンディ

「人間の心は石でできているわけじゃない。

何かがある。誰にも奪われないもの、それは希望だよ。」(希望の表)


レッド

「希望は危険だ。正気を失わせる。

塀の中では禁物だ。よく覚えておけ。」(希望のウラ)


自殺か?と問い直されるがレッドは答えず、

食器にスプーンを叩きつけてその場を去る。

 

 これは映画の話で、しかも刑務所の中の話。

私は不思議と”塀”を”社会"に取って変えて考えてしまった。

笑ってしまうが、おそらく私だけではないから大ヒットしたんだろう。

では一体、アンディの信じた希望とは何か。

哲学、希望がもたらした具体的な彼の行動を追ってみよう。


希望の表 アンディの行動

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 アンディは入所から19年後に脱獄するが、

入所時点では無実だとは知らない。

それでも脱獄の準備をしていたのだから、

脱獄の理由は無罪が要因ではないことは明らかだ。

脱獄した理由は希望があったから。希望を肯定していたから。

アンディはジワタネホというメキシコの街へ行きたい。

忘却の地へ行きたいという希望があった。

希望を目指し、切望し脱獄した。見落としてしまいがちだが、

アンディは目的だけを達成しようと

未来へとあくせく思案したのではない。

日々、毎日を変えようと刑務所内で行動を起こし続けた

 

 始まりはハドレー主任刑務官に屋上から

突き飛ばされそうになっても、

自分が培ってきた財テクを伝えたところからだ。

アンディは死ぬかもしれない状況の中、

勇気と機転を持って行動に出た。その時、

ハドレーの気持ちが動きやすいように

財テクの報酬は仲間へのビールの代わりにという形にした。

そうすることでハドレーが囚人への貸しを作らないで

済むように取り計らったのだ。

 

 ここが大きなターニングポイントとなり、

その後、数々の刑務官のファイナンシャルプランを

立てることになった。それも見越していたのだろう。

しかし、この時もアンディには仲間に取り入ろうとか

そういった気持ちはなく、現状を打破するために

善の気持ちで頭を使い、安らぎを求めての行動だった。

 

他の人はどうかは分からないが、

 

レッドには分かっていた

 

ここから二人の友情が築き始める。

勇気ある行動の裏には思惑ではなく、哲学、希望があった。


 さらに、図書館を改築する時も行動し続けた。

毎週、手紙を書いて予算を獲得し、不足とあれば即、

追加予算を求める手紙を送る。しかも今度は週に2通も。

結果として追加予算を獲得し、大量に中古の本とLPが送られてくる。

アンディは"フィガロの結婚のLPを見つけ、

大音量で刑務所内全てに流してしまう。

刑務官に当然見つかり、ドア越しに咎められた。

しかし、さらに音量を上げて放送を続けた。

もちろん、懲罰房行きだ。

それでもアンディはやった。

反抗したかったからじゃない。

日々の努力が身を結んだ喜びに満ちていて、

それをみんなと共有しようとしたからだ。

音楽が流れていた時の囚人たちの顔が物語っている。

みな、作業を止め、遊びもストップし、

ただ音楽に惹きつけられ、立ち尽くした。

安らぎを浮かべながら。



希望のウラ レッドの考え

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 レッドは心優しく友を大切にするいい奴だ。

犯した罪を反省し、冗談でも

決して「俺は無罪だ」なんて言わない。

そんなレッドも希望にだけは反対している。

希望は絶望に変わる。そう恐れているのだろう。

それがよく分かる例がブルックスの死。ブルックス

刑務所に50年もいる老人だ。刑務所では仲間もいるし、

有名人だ。だけど、ある日、仮釈放が言い渡され

社会復帰することになる。ブルックスは頑なに嫌がる。

それでも仮釈放され、刑務所から与えられた住居とスーパーの職に就く。

シャバに出るとブルックス孤独を感じ、不安に襲われる

毎日。毎日、不安に押しつぶされる。

そしてついに自殺を図る。

身なりを整え、天井に名前を掘る。

ブルックスここにあり」と。

希望の怖さが想起される。

 

希望は善か、悪か。


 それから先、アンディは脱獄する。さらに月日が経ち、

レッドもブルックスと同じように仮釈放される。

友人ブルックスを思ってかレッドもブルックスと同じ住居に住み、

スーパーの仕事に就く。社会復帰したレッドも

ブルックスと同じように、不安と孤独が続く

シャバでは生きられない。そう思う日々が続く。

ショップに売っている銃を見ながら、

犯罪でも犯せば刑務所に戻れるとも考える。

 

頭を抱えながらこう思う。


「毎日が恐ろしい。安心できる所に行きたい。

おびえなくて済む所へ」

その時、アンディとの約束を思い出す。

ここからブルックスとレッドの選択の違いが出る。

 

希望の裏が表に変わる


結果 レッドの選択

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 レッドはアンディとの約束の場所へ行き、手紙を見つける。

レッド、希望は素晴らしいよ。

何にも替え難い。希望は永遠の命だ


レッドは穏やかな笑顔を浮かべる。

 

見つかった。

 

希望の地が。

 

そして、レッドは街を出る。約束の地、ジワタネホへ。

身なりを整え、友・ブルックスの名を刻んだ横に「俺もだよ」と刻む。

温かい友情を感じる。

 

希望に満ちた顔をして街を出る。


"必死に生きるか、必死に死ぬか。俺は生きるぞ"


"国境を越えられるといいが、親友に会えるといいが、

海が青く美しくといいが、俺の希望だ"


ここでついにレッドも希望をポジティブにとらえる

 

まとめのそねたく思考

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 ショーシャンクな哲学。いかがでしたか?

希望は確かにいい言葉です。しかし、

そこには確かに負の面が存在します。

自らがどちらにつくかどう考えるかは、人それぞれ。

またその時と環境に依るのでしょう。

みんながみんな表だったらいいな。表にひっくり返ったらいいな。

みんながみんな穏やかな日々が続いたらいいな。

平和な世界になったらいいな。俺の希望だ。

 

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