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先延ばしの哲学 計画性のワナ

先延ばしの哲学 計画性のワナ

  セネカは著書『生の短さについて』の中で「後で後で」と言って先延ばしにしてしまうことが生を最も消費する行為だと言っています。そこで今回は、生の最大の消費、セネカのいう先延ばしとは何かを掘り下げてご紹介します。現代にも通じる後回しの弊害、先延ばしをかんたん分かりやすく解説していきます。

人は、より善く生きようとして、なおさらせわしなく何かに忙殺される。生の犠牲の上に生を築こうとする。

人は、これを、次にはあれを、と考えをめぐらせ、

遠い将来のことにまで思いを馳せる。

これが先延ばしです。

 計画を立て、目標に向かって行動することは非常に大切です。しかし、まさにそれこそが生きることを犠牲にしてしまっていると言っています。言い換えれば、今ではない未来にばかり気を配ること、つまり、計画ばかりの今にあまり価値を置かない考え方は、生を疎かにしているということです。


今を犠牲にしない

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これこそが生の最大の浪費。先延ばしは先々のことを約束することで次の日が来るごとにその1日を奪い去り、今という時を奪い去る。生きることにとって最大の障害は明日という時に依存し、今日という時を無にする期待である。

これは解説を加えるとこういったことを言っています。

 後で後でと後回しにすれば1日1日とやるべきこと、やりたいことはたまっていきます。すると、「明日があるからいいや」という気持ちを生みます。しかし、言わずもがな今日という時間を無駄にしてしまっています。やらなかった今日に何の意味があったのか。そのことは気にも留めません。なぜなら、明日があるから。明日、明後日来週と未来にやることがあることで、自分の気持ちや頭の中を埋め合わせていられるからです。そうした未来への期待が今を無にしているセネカは言っています。

 頷くところがありますね。ここから学びましょう。私たちは、今日から後回しにして今を疎かにしないように意識するように変わっていきましょう。


計画性のワナ・準備で生を終わらせない

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さらにセネカは、計画を立てることについて否定的な意見を述べています。

君は運命の手中にあるものをあれこれ計画し、自分の手中にあるものを喪失している。君はどこを見つめているのか。

どこを目指そうというのであろう。

来るべき未来のものは不確実さの中にある。ただちに生きよ。

 

解説します。

 セネカの言っていることはこうです。つまり、「未来は誰にもコントロールできないことだ。だから、目の前の今を大事にすること、そして犠牲にしないようにしよう」と言っています。

 私は頭を打たれました。何を隠そう私自身が、かっちりきっちり計画を立てるタイプだからです。実際、計画にがんじがらめになって実行を楽しめていなかったと気づかせてくれた言葉です。

 私が、ここから学んだことは計画を立てることは重要だけれども、その計画はあくまで未来のことでそれは誰にも分からない。計画を立てるよりも実行に重きを置き、やりたいことをやる今日"を過ごすことが生を生きることなんだなと思いました。


まとめ・そねたく思考

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まとめます。私はこう思います。

 だからと言って、急に全てを0にすることはよくないと思います。生計を立てること、任されている仕事をやり遂げることは非常に大切なことだからです。ほっぽり出すことは潔いかもしれません。しかし、ここはグッとこらえてほしい。やはり、お金と仕事こそ計画性をもって実行しなければいけないと思うからです。

 しかし、取り入れられるところは取り入れる。余暇は生を生きるようにしていきましょう。家に帰ってからの時間や朝活、そして休日は、明日ではなく、今日やりたいことをやる。ちょっとずつ、小さなことからやりましょう。楽しい時間が増しやしていきましょう。

 一方で、後で後でと先延ばしにすることは期待を生み、「明日でいいや。今日はいい」というのは意識して減らすようにしましょう。計画も立てるし、未来に備える。だけれども、私たちは今を犠牲にしないことも頭の中に入れておきます。

 こんなんどうでしょう?お楽しみあれ。

 参照 『生の短さについて』他二篇 セネカ著 大西英文訳 岩波文庫

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

 

 

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